古事記(現代版)

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【MYポートフォリオVol.2】9273 コーア商事HD【薬の原薬から製造販売まで】

どもこんばんは、ぼくです。

今日の銘柄分析は9273 コーア商事HD。薬の原薬仕入から製造販売まで一貫して行うジェネリック医薬品のメーカーになります。昔は【薬九層倍】なんてよく言われてましたが実際のところはどうなんでしょうかね。

 

 

9273 コーア商事HDってどんな企業??

 

ざっくり言うと薬の原薬(原材料)を仕入れて製薬会社に販売したり、自社でもジェネリック医薬品を製造販売するという医薬品メーカーですね。

 

コーア商事株式会社

 

優れた輸入原薬を日本の市場にて販売するために、ただ単に製品の検索と輸入販売だけを業務としているのではありません。それに付随するすべてのサービスをこなせることが私たちの業務の特長です。

すべてのサービスとは、新規品目を開発するための特許の調査、および優れた原薬供給元の検索に始まり、日本市場で要求される基準の原薬を海外製造業者が製造するための技術と情報の提供、原薬開発のための多様な品質試験と販売後の厳密な品質保証体制をも含みます。

「安心、安全、安価な原薬の安定供給」のために、製造業者との綿密な連絡の上、ジェネリック原薬の専門商社として、あらゆるサービスを提供いたします。

 

社内で完結するのは大きなアドバンテージです、最近はジェネリック医薬品も市民権を得てきた感がありますからね。

 

9273 コーア商事HDをざっくり分析

 

※2024年11月時点の数字になります。

 

時価総額は250億と株式市場からするとまぁ小型株です、出来高は5~10万/日といったところ。

 

みんかぶで見るとPERは7.9、PBRは1.0、MIX係数は7.9と割安ですね。

ROICは10.6とこれまた申し分無しなんですね。

 

9273 コーア商事HDの営業利益他

バフェットコードより

 

トントン拍子に伸びてますね、グッジョブ×2

長寿社会になれば薬の販売量も伸びていきますからね。

 

9273 コーア商事HDのBPS、EPS

バフェットコードより

 

2019年度は新薬の製造にもたつき想定以上のコストが掛かったために数字が落ちこんだようですが軌道に乗ると2020年度からはグイグイ上昇してます。

 

バフェットコードより

 

配当についても2019年度に足踏みしましたが原則毎年増配の方針を宣言しています。

…が、配当性向は20%を割り込んでおり(18.6%)

 

当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要課題の一つとして位置づけ、来にわたる企業成長と経営環境の変化に対応するために必要な内部留保の充実を勘案しつつ、原則として、毎年増配することを基本方針とする。

※コーア商事HDのIRより

 

まあ要するに『いざというときの資金はしっかり確保した上で、残りをみんなに配ってあげるよ!!』ってことなんですね、穿った見方をすると【毎年増配するけれど大きくは跳ねませんよ】という捉え方もできます笑

まぁ自己資本比率は79%もありますし前向きにとらえるなら毎年増配はほぼ確約されたも同然ってことです、余力残しまくりですからね。

 

著名投資家の清原達郎さん、略してキヨタツさんが著書【わが投資術】の中で提唱している【キャッシュニュートラルPER】という指標があるんですが、これを分かりやすく噛み砕いて説明してくれている人がX(Twitter)にいます。ヘムさんという方です。

そしてこれが件の説明ツイート

 

 

ヘムさんは【仮にこの企業を買収するとしたら…どれくらいの価値があるのか??】というシチュエーションで分かりやすく説明してくれています。

これに当てはめるとコーア商事HDのキャッシュニュートラルPERは2.67くらいになるわけです、時価総額262億円の会社にざっくり181億の現金同等物があり、残りの81億のうち30億はその年の利益でペイできると。同じ経営水準なら2.67年で買収費用をペイできるという計算なんですね。石の上にも3年と言いますが3年待たずに回収できるっていう優良銘柄ってことです。

 

わが投資術 市場は誰に微笑むか [ 清原 達郎 ]

 

9273 コーア商事HDに対する考察

 

諸々を精査した結果…ガチホ銘柄と認定します。

 

配当利回りこそ低いですが毎年増配の方針に加えて株主優待も魅力的です。

私は612円で200株保有しているので配当利回りは2.28%と低めです。しかし株主優待でQUOカードが1,000円分(3.1%)、一年以上保有するとQUOカードが2,000円分(3.9%)もらえます。

 

マイナス要因は薬価改定、必要な薬や足りない薬は薬価が引き上げられたりとややギャンブル的要素を含みますが基本的に薬価は下がるものと思っていて間違いありません。先の衆院選で自民党厚労族が大量に落選したというのがより逆風になるんじゃないかと…

 

また現在ゴリゴリに円安が進んでいますが医薬品の原薬はほぼ輸入品なので円安は逆風です。ここら辺は二点とも自社の努力でどうこうなるものではないのが怖いところなんですよねえ…

 

しかしながら右肩上がりの業績に加えて医薬品原薬商社でありながら製造販売まで可能な設備を持ち(子会社のコーアイセイ 蔵王工場は小ロット多品種製造に対応した国内でもレアな工場)、年々薬の製造販売が利益を伸ばしてきていることや、国を挙げてジェネリック医薬品を推していく空気であることなどは十分買いの材料になり得ると思いましたです、まる。

とりあえず単元が安いので下がったら買いを入れていこうかなと思います。