どもこんばんは、ぼくです。
実は嫁さんがこないだ退職しました、それにより我が家の収入は6割減です(´;ω;`)
そういやこの記事の冒頭で家計が苦しくなったと書いてますね。
尾田栄一郎先生ばりの伏線ですね。まぁそれはいいとして(ぜんぜんよくない)退職時にすったもんだがありました、実録!!有給取得戦争です。
会社『人手が足りないから有給は消化できない』
3か月前に退職の意思を伝えて退職届も受理されました、しかし
『人手が足りないから有給は消化できない、そもそも有給を全部消化して辞めた人は居ない。どうしても有給を消化するなら一年かけて消化するように。』
との事。慣例を持ち出しつつゴリゴリの労働基準法違反です。
※ちなみに期日を提示してある退職届を受理した時点で時季変更権の行使は一気にハードルが上がります、退職日を過ぎての時季変更は不可能だからです。
本来ならば退職を打診された時点で有給消化などの話を詰めてから退職届受理の流れが本来あるべき形です。退職届を受理した時点で双方の合意があったとするのが一般的です。
(まとめて有給消化が難しいのなら退職を先伸ばしにしてもらう、時短勤務で有給分を消化するなど双方の折衝案を話し合う等)
しかし嫁さん、あんまり賢くない上に上司4人に詰められてスゴスゴ引き下がってきました。
これっておかしい、ちょっと許せない。どうせ退職してしまうんなら有給消化してぼくの家事負担を減らしてもらわないと損した気分になります。ぼくのこの怒りを会社側にぶつけてストレスはっさ公務員たるものが法令違反などもってのほか!!負けられない戦いがここにある!!
…ということでググってみるとちょっと調べるとすぐに出てきました。
退職するのに有給消化を拒否された! 労働基準監督署へ相談するべき?
※ベリーベスト法律事務所さんのHPより
まずは軽いジャブを鼻先に。嫁さんがこれを伝えると会社側は【有給休暇の時季変更権】を行使するとのこと。いいよいいよそうこなくっちゃ!!
有給休暇の時季変更権とは?わかりやすく解説 - 咲くやこの花法律事務所
※咲くやこの花法律事務所さんHPより
会社の言い分は【慢性的な人不足であり業務に支障をきたす為】
公務員でも順法意識はこんなもんなのです、出先や外郭は本庁の目が届かない上に使えない人材の墓場でもあるからです。むしろタイムカードが無いから民間企業より公務員のほうがヤバいかもですね。これはどげんかせんといかんby東国原←古い
有給休暇の時季変更権って??
まずここから調べてみました、手っ取り早く検索一位のHPへ(笑)
(44)【年次有給休暇】年休取得時季の変更と会社の配慮|雇用関係紛争判例集|労働政策研究・研修機構(JILPT)
判例とか調べてみましたが (2) の【代わりの労働者を確保することが困難】というのはかなり特殊なケースで、よほどの難関資格を持っている人じゃないと当てはまらないみたいです。嫁さんは介護福祉士なんですがこのケースには引っ掛からないそう。
そして (3) ですが、会社側が適切な人員確保の努力を怠っているわけです、万年人員不足なわけですから。そもそも人員不足による時季変更権の行使は認められません。
ここ数年でも二割近くの職員が退職しているので言い逃れの出来ない事実ですね、職場環境が悪くて退職者が増えると忙しさからより一層職場環境が悪化するという負の連鎖です。
会社側は『求人掛けても応募がない』と言い訳してますが退職による欠員でもシフト変更や時間外、休日出勤手当を出してでも仕事を回す努力をしなくてはいけないんですが時間外手当すら満足に出さない時点でアウト、問題外です。
というわけで会社側が主張する【有給休暇の時季変更権の行使】は認められない可能性が一気に上がりました。材料も出揃ったのでさあ嫁氏!!これを施設長に叩きつけてこい!!
それでもゴネる会社側。精神論にすがる
『感情的にならずに淡々と伝えるように』
と嫁さんに言い聞かせて送り出しました、そして夜に帰ってくると
『仕事を途中で放り出すなんて信じられない!!社会人としての自覚が無いのか!!今までに有給をまとめて消化した人なんて居ないんだぞ!!全面的に争う、労働基準監督署に行ってもらってもかまわない!!』
との返答をもらってきました、なんでそんなに強気やねん(´・ω・`)
組織のトップとしてヒラ職に噛み付かれたことがよっぽど癪に障ったのか、はたまた学が無いから法より感情が優先してしまうのか…こりゃダメだ、別の手を考えよう。
公務員の労使問題はどこに相談するの??
なんにも考えずに燃料を添加しましたが、そもそも公務員の労使問題ってどこに相談するんでしょう??ググってみよう。
公務員は労働基準監督署へ相談できる? 労働基準法の適用や相談先について
これが簡潔で分かりやすかったです。ベリーベスト法律事務所さんのHPによると基本的に公務員は労働基準監督署ではダメみたいです。
※地方公務員は働基準監督署への相談が可能な職域もあります、詳しくは同ページに。
ははぁ、会社側はこれを知ってたから強気に出てきたということでしょうか??
でも今はスマホひとつで色々と調べられるんですね、便利な時代になったもんだ。昔は図書館に行って分厚い本を以下省略
調べるまでもなくまさに同じページに
という記述を見つけました、嫁氏の源泉徴収票を確認すると広域行政組合の所属なので地元自治体のトップが広域行政組合の長も(名目上)兼任しているわけです。よっしここに相談しようそうしよう!!
一応会社側にカマ掛けようかと思いましたがたぶん頭が沸騰して冷静な判断が出来なくなってるだろうから嫁さんには直接広域行政組合事務局へ相談に行かせました。
その日のうちに広域行政組合から所属のトップに連絡があり、翌日出勤すると無事に残りの有給休暇をすべて使ってから退職できる流れとなりました。手のひらクルクルクルー!!
どこの世界も少なからずありますが公務員の世界は特に【下には強く、上には弱い】ですねえ。
あとがき
嫁氏の勤務先、退職者のみなさんに話を聞くと法律通りに有給休暇を消化できた人ってゼロなんですね。つまり嫁氏がパイオニアとなったわけです。
不当な圧力に屈せずに頑張った嫁氏を誉めてあげたいです、そして劣悪な職場環境は改善されていないのでこれからも多くの職員が退職することでしょう。そうなったときに
『あぁそういえば○○さん(嫁氏)はちゃんと全部有給消化して辞めたな…私も交渉しよう!!』
と思い出してもらって、ほんのちょっと勇気を出して交渉してもらえれば嫁氏も浮かばれると思います。まだ生きてるけど(笑)
退職した嫁氏は解放感から気分サイコー!!お酒も飲み放題!!( ☆∀☆)
家計を預かるぼくは一気に収入6割減で爆死寸前!!(´;ω;`)
しばらくは贅沢禁止令ですね、公務員は失業保険が(原則)無いので正真正銘のプータローになってしまいました。お願いだから早めに再就職してくださいね。
なんか転職サイトのアフィリエイト貼ろうかと思ったけど嫁さんがこのページ見ないと意味が無いので止めときます(笑)ではまた。