古事記(現代版)

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【ジブリ考察】宮崎駿って何伝えたいの??【君たちはどう生きるか公開記念】

どもこんばんは、ぼくです。

7/14、宮崎駿最新作【君たちはどう生きるか】が封切りですね。予告を一切行わずに公開を迎えるという前代未聞の作品となりました。

 

ぼくはジブリ大好き系おじさんなのでいろいろと観てるんですが、ジブリ作品って明確に強いメッセージ性がありますね、今回のタイトルを見たときにすぐピンときました。

 

もののけ姫 (1997)『生きろ』

 

宮崎駿のメッセージ

スタジオジブリより引用

 

公開されて作品を観たときに衝撃を受けました、インパクトっていう面ではぼくの中でNo.1です。

タタリ神の呪いで死を実感するアシタカ、人間と山犬の間に位置し襲撃を繰り返すサン。

アシタカもサンも常に命懸け、綱渡り状態なんですよね。

 

しかしこの作品で最も【生】を描写した場面はここ

※個人の見解です。

 

宮崎駿のメッセージ

twitterより

 

谷に落ちた牛飼いたちをアシタカが助けてタタラ場へ送り届けるシーンですね、牛飼いの甲六はヘタレのお調子者で何度もくじけそうになりますがアシタカに励まされて無事にタタラ場へ帰還します。

 

せっかく無事に帰ってきたのに奥さんのトキに『いっそ山犬にくわれちまえばよかったんだ。そうすりゃあたしはもっといい男を見つけてやる』と怒られてしまうんですね。

これってツンデレの走りですよ、wikipedia見るとツンデレが世に認知されだしたのは2000年代ということで

 

ツンデレ - Wikipedia

 

もののけ姫は1997年公開。宮崎駿は時代を先取りするアンテナも優れているということが分かりました。

 

まぁ冗談はおいといて、山犬の襲撃を受けて谷に落ちたり命懸けで帰還したのに(本心ではないにせよ)キツい言葉を浴びせられたりと人生は一筋縄ではいかないってことを我が身をもって視聴者に伝える甲六、グッジョブです(笑)

大人の世界は甘くないよね(´・ω・`)

 

 

 

風立ちぬ(2013)  『生きねば』

 

スタジオジブリより

 

【生きろ】から【生きねば】にクラスチェンジ。生きろは相手に言う感じですが生きねばは自分に言い聞かせているようなニュアンスでしょうか。

本作で引退宣言をしていた宮崎駿の葛藤が透けて見えるような見えないような…

 

しかし何回引退宣言をしたら気が済むんでしょうか??こんなに引退するのはぼくの記憶では大仁田厚くらいしか思い浮かびません。

きっと宮崎駿はずーっと作品を制作し続けることでしょう。

 

この作品の【生】に対するキーワードは病気ですかね、ぼくのおじいちゃんの世代には普通にこういうヤバい病気(結核)が当たり前にあったわけでこの世代の【生】に対する執着は半端ないですね。

まぁおじいちゃんは平成の時代に結核になって保健所の人に家中消毒液撒かれましたが(´・ω・`)

 

ちなみに本作はぼくの趣向には合いませんでした。ぼくリアリティーのあるジブリ作品あんまりスウィングしないんです、火垂るの墓とか後味がよろしくなくて…耳をすませばは良かったんですけど。

 

 

 

君たちはどう生きるか(2023)

 

宮崎駿のメッセージ

アニメハックより引用

 

いよいよ今日ですか、まあ田舎過ぎて地元に映画館無いんですけどね(笑)

 

【生きろ】と強く訴えて、【生きねば】と自分に言い聞かせ、そして【君たちはどう生きるか】と今度は問うてきました。

 

なんせこの作品、一切広報や予告をやらずに封切りってことで日本、いや世界の映画史上初の試みなわけで今日を楽しみにしている人たちも多いと思います。映画館でみんなはどんなメッセージを受け取るんでしょうね。

 

この三作に的を絞れば26年かけてみんなにメッセージを送り続けたことになります、ぼくは小さな頃からジブリを観て育ちましたが今は日々の生活に一生懸命であんまり考える暇もありません。

 

これジブリ作品に当てはめるなら【平成狸合戦ぽんぽこ】の正吉の状態です。

 

https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcSqRDWQL5CoyMBYsLBvAvDwBdBQbEqeMosARQ&usqp=CAUより引用

 

強硬派の権太たちは機動隊との戦いで命を落としましたが、人間社会で生きていくことを選んだ狸たちは強く生き延びていくわけで。

 

一見コメディ色の強いこの作品では人間の環境破壊に対するシニカルなメッセージが一般的な見方ですが、エンディングでは強い【生】へのこだわりというかメッセージが織り込まれているのです。

 

宮崎作品じゃないってことで食わず嫌いな人も多いかもしれませんがかなり強烈な皮肉を含んだメッセージ性の強い作品です、機会があればこどもたちと観てください。

ではまた。

 

 

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